美味しいお好み焼きの作り方

お好み焼きのルーツ

 

 

値段が手頃で気軽に食べられる大衆料理といえば、間違いなくお好み焼きはその代表のひとつということになるでしょう。

 

 

お好み焼きを料理の分類的にすると、厳密には鉄板焼き料理の一種いうことになるのかもしれませんが、ことレシピに関しては一貫したものがあります。

 

 

お好み焼きの生地は一般的には水に溶いた小麦粉を使い、そこに肉、魚介類、野菜などの具材を混ぜながら鉄板の上で焼き上げていきます。殆どの場合は各種のソースをつけて食べますが、最近ではマヨネーズ(関西では定番)や醤油も使われ、お好み焼きの焼き方や具材も各地方でいろいろ工夫がされています。

 

 

こうした地方色がある中でも「関西風お好み焼き」と「広島風お好み焼き」の2つは特に代表的な存在で、これを知らない人はまずいないでしょう。

 

 

この大人気とも言えるお好み焼きですが、これが広まるようになったのは戦後からとされています。食糧事情の悪い当時では、空腹を少しでも効率的に補える食べ物が求められていたわけで、お好み焼きの原型も特に子供達の間で人気のあった「一銭洋食」という駄菓子屋だったようです。

 

 

最初はおやつ程度の存在でしたが、困窮する食生活を背景に、国民的な食品へと格上げされていったのです。「一銭洋食」をベースにして少量の豚肉をのせて、「お好み焼き」と名称も変更されていき、戦後のお好み焼き文化の誕生となりました。

 

 

更に昭和30年代からはレシピも改良されていき、大人の味覚にも充分応えられる料理として人気を得るようになっています。「お好み焼き」という名前は、食べる人の好みによって、いろいろな具材を合わせて焼くことができるという意味で、それなら当然、各家庭で独自のお好み焼きがあってもいいわけです。